about my hip joints

【臼蓋形成不全】前方アプローチによる寛骨臼移動術(SPO)の経過を記録していきます

手術直後

前記事の続きです。



次に記憶が残っているのは、「せーの、はいっ」というかけ声で自分が一瞬浮いて、またどこかに横たわった感覚でした。

たぶん、手術台からベッドへ移動したのかな?

そのあとまた少し意識が途切れて、次の記憶は体がぶるぶると震える感覚と「ご家族の方、どうぞ」と家族が呼ばれてやってきた声がした場面です。

でも手術したところがすごく痛くて、目をぎゅっと閉じて「痛い‥‥痛い‥‥」と呻いていたので、景色は見てません。

まあ、眼鏡はずしてたので開けててもあんまり見えなかったとは思いますが‥‥

体がぶるぶると震えるのは、全身麻酔で冷えた体温を戻すために起きるらしいです。

なんか暖かい空気が流れる布みたいなのをかけてもらいました。

そのあと先生が入ってきて「手術時間は3時間18分で予定通り済みました」「これが術後のレントゲン写真で、重度の形成不全だったけどしっかり臼蓋を作れました」と説明していましたが、このときも呻いていたのでレントゲン写真は見れませんでした。

そのうち見せてもらえるといいな~。

他のスタッフの人が来て「もう少し強い痛み止めを入れます」と対応してくれて、すぐには効いてこなかったので、痛みが落ち着いて目を開けられるようになったときには家族は帰っていました。



目を開けてまわりを見てみると、真っ白なシンプルな部屋で、足元のほうに扉がありました。

そこはGICUで、術後から翌日の午前中まで一晩その部屋ですごしました。

めちゃくちゃ口が乾いていたけど、まだ麻酔の効果が残っているとうまく飲み込めなくて危ないので、すぐには飲ませてもらえず、ちょっと我慢しました。

一口目の麦茶、めちゃめちゃおいしかった‥‥

右腕には血圧計が常に巻かれた状態で、一定時間になるとヴィーン‥‥と起動して血圧と脈拍をはかっていました。

何度か寝たり起きたりを繰り返して、ある程度してくると暖かい布が暑かったので「ちょっと暑くなってきて‥‥」と言ったところ‥‥

掛けものを調整しようとした看護師さんが「あれっ、これまだ掛かってた?」と言っていて、看護師さんって忙しいからしかたないんだろうけど(とくに夜勤帯)けっこう適当だな‥‥と心の中で苦笑いしてしまいました(笑)



外が明るくなってきたら、頭のほうに窓があったことに気づきました。

「朝の採血です」と実習生を連れた看護師さんが来ました。

でも「えっ、血管細いですね‥‥失敗されたことありますか?」と豪速球を投げ込まれ、再びおいおいおい‥‥となりました(笑)

もっとベテランっぽい看護師さんをフォローに呼んで「ここにはっきり見えてるじゃん」「消毒で拭くと光ってもっと見えやすくなるから‥‥」とガッツリ指導されてました。

実習生ついてたけどまだ経験の浅い看護師さんだったのかな?お疲れ様です‥‥(笑)

そのあと別の技師さんと思われる方がレントゲンを撮りに来ました。

術前にやったのと同じで、術後はみんなチェックするんだろうと思います。



しばらくして「ごはん持ってきますねー」と声をかけられ、GICUでごはん食べるとは思っていなかったのでちょっとびっくりしました。

体感的にはもうとっくに昼になってるかと思っていましたが、運ばれてきたのは朝ごはん!

ずっと寝ているだけだし、痛みと寝返りがうてないことですぐに目が覚めてしまい、実際よりも時間を長く感じたみたいですね。

全身怠いし足は痛いし、食欲わかず2~3割しか食べられませんでした。

メニューはごはん・味噌汁・昆布巻き・おから。ザ・和食!(笑)

看護師さんが「おからと昆布巻きって‥‥正月か!?って感じですよね!」と言っていましたが、疲労でうまく笑えませんでした。

せっかく話しかけてくれたのに申し訳ない‥‥いやでもしょうがないんだけど‥‥

朝食のあと、朝の検温と血圧測定があって、清拭と着替えをしてもらって、病室に戻ったのは11時前くらいでした。



書き出したらけっこう長くなってしまいました。

今日中にもう1記事、病室に戻ってからの半日を書けたらいいな。